本当に怖いのは、高尿酸血症や痛風を放置しておいたり、治療を勝手に中断した場合で・・・
重大な生活習慣病を合併する危険性が高くなり、生命に危険がおよぶ可能性が出てきてしまいます。
<1>腎臓病
体内で作られる尿酸は腎臓を通って尿と一緒に排泄されます。しかし、体内の尿酸が増加し、血液中に溶けきれなくなった尿酸が結晶化して腎臓内に蓄積すると、腎臓の働きが低下してしまいます。
腎臓の働きが悪くなれば、排泄されるべき尿酸が体内にさらに蓄積され、尿酸値をさらに上昇させてしまうのです。
腎結石や尿路結石が出来やすくなったり、腎不全となって、血液のろ過や体内の老廃物の処理が出来なくなったりします。
やがて、尿毒症を誘発し命にかかわる場合もあります。
<2>高血圧症
50代の40%以上、60代の50%以上、70代の60%以上が高血圧症とされています。最も患者数が多い生活習慣病のひとつです。
高血圧症とは最高血圧140mm/Hg以上、最低血圧90mm/Hg以上で動脈硬化の危険が始まるといわれています。
高尿酸血症や痛風の人の多くに高血圧症の合併が認められます。
また、高血圧症の人に高尿酸血症を合併する場合が多く、両者は密接な関係にあります。
高血圧症の治療は降圧剤などの薬を使って血圧値をコントロールしますが、降圧剤には尿酸値を上昇させる副作用があるものもあり、腎臓障害にますます拍車がかかります。

<3>高脂血症
血液中に含まれるコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸などの脂肪分が、基準値を超えて異常に高い状態が高脂血症です。
高尿酸血症や痛風の人の約半数が高脂血症を合併しているとみられます。どちらの症状も、脂肪分の多い食事、過食による肥満、アルコールの飲みすぎなどが発症の原因になっていることを考えると当然のことでしょう。
高脂血症は動脈硬化を促進させるので、症状が進行すると心臓病や脳卒中など命にかかわる場合があります。